
省エネ化に向けたリフォーム補助金の活用法
夏の厳しい暑さや冬の冷え込み、そして高まる光熱費──。
このような悩みをきっかけに「窓」や「サッシ」を見直すご家庭が増えています。
2025年度は国の補助金制度が充実しており、負担を抑えながら快適な住まいを実現するチャンスです!
光熱費を抑えながら、家族が心地よく過ごせる空間が作れたらいいですよね^^
その一歩を踏み出してみませんか?
なぜ今「窓・サッシ」のリフォームで補助金が注目されているのか
2025年度の住宅政策と省エネ化の流れ
国はエネルギー価格の上昇や脱炭素社会の実現に向け、住宅の断熱化を加速中です。
2025年度は「住宅省エネ2025キャンペーン」として、大規模な補助事業を展開しています。とりわけ窓のリフォームは「先進的窓リノベ2025事業」として位置づけられ、その中心的な役割を担っています。
参考:令和7年度予算 及び 令和6年度補正予算 脱炭素化事業一覧
窓やサッシを変えるだけで何が変わる?
実は、住宅から逃げる熱の5割が窓からと言われているそうです。
つまり、窓やサッシを高性能なものに交換すれば……夏は熱気、冬は冷気の侵入を減少させられるので冷暖房の効率が大幅にアップし、室温が安定します◎
光熱費や快適性に直結する理由とは
冬は約50%、夏では約70%の熱の移動(冬は室内から外への流出、夏は外から室内への侵入)が窓を通して行われるとされています。
窓から出入りする外気を抑えることでエアコンの使用頻度が減り、結果として年間の光熱費を2~3割削減されるケースもあります。省エネと快適性を同時に実現できるのが魅力です。
出典:断熱性 | 技術基準・関連法規 | 法令・制度 | YKK AP株式会社
2025年度に活用できる補助金制度を徹底整理
2023年度から実施されている「先進的窓リノベ事業」が2025年度も継続して実施されます。まずは補助金制度を正しく理解することが重要です。
知っておきたい制度の概要と注意点を、リフォームに詳しくない方にもわかりやすく解説します。
「先進的窓リノベ2025事業」の内容と特徴
「先進的窓リノベ2025事業」は、既存住宅(戸建・分譲・賃貸マンションなど)において、窓や玄関ドアの断熱性能を高めるリフォームに対し、国(環境省・経済産業省)が補助金を支給する制度です。
省エネ化を促進し、光熱費削減とCO₂排出量の削減、快適な住環境の実現を図ることが目的です。
対象製品・対象工事の条件まとめ
補助対象となるのは、一定の断熱基準を満たした製品です。具体的には樹脂サッシ+Low-E複層ガラスなどが主流です。あらかじめ登録された事業者による施工に限られます。
DIYや登録外の業者による工事は補助金対象外となります。
内窓設置・外窓交換・ドア交換などが対象※になります。
※以下1,2を満たす方が、補助対象者となります
1.窓リノベ事業者と工事請負契約を締結し、窓のリフォーム工事をすること
2. 窓のリフォーム工事をする住宅の所有者等であること
補助金の金額・上限・併用の可否について
補助額は「窓の種類」「大きさ」「断熱性能」に応じて細かく決まっており、性能が高い・窓が大きいほど補助額も上がります。補助額の合計は、1戸あたり最大200万円が上限です(補助金制度によって異なる)。
また、この制度は子育てグリーン住宅支援事業や「給湯省エネ2025事業」など他の補助制度と併用が可能です。
ただし、同じ費用に対して複数の制度から重複して補助を受けることはできません。
対象となる工事を分けて申請すれば、複数制度を組み合わせて利用することができるため、リフォーム費用の大幅削減が期待できます。
制度詳細:「住宅省エネ2025キャンペーン」
窓・サッシのリフォームで得られる3つのメリット
メリット⒈ 年間の光熱費が大幅に下がる
断熱性能が高まることで冷暖房の効率が向上し、年間を通じて電気代やガス代を1〜3割ほど抑えられることがあります。
特に、冷暖房の使用が増える夏や冬は節約効果が大きく、長期的にみれば初期費用を回収することができます。
メリット⒉ 結露や騒音が改善され住環境が向上
断熱性が上がると結露が減り、カビやダニの発生も抑えられます。
また、防音性が向上することで、騒音ストレスの少ない静かな空間で過ごせます。
メリット⒊ 資産価値や断熱性能の評価が上がる
住宅の断熱性能は、不動産評価にも影響します。
省エネ性能やリフォーム履歴が明確であることは、将来的な売却や賃貸時の付加価値にもつながります。

失敗しないために押さえておきたい注意点
補助金を確実に受け取るためには制度の内容を正しく理解し、よくある落とし穴をあらかじめ回避しておくことが大切です。
申請期限・工事スケジュールに要注意
制度には期限や予算枠があり、予算の上限に到達次第終了となります。
特に年度末や繁忙期はスケジュール確保が難しくなるため、早めの行動が肝心です。
工事着手期間:2024年11月22日~予算上限に達するまで(遅くとも2025年12月31日まで)
補助対象外となるリフォームの例
登録外の製品や着工済みの工事、性能基準を満たさない製品は補助対象外です。
事前確認を怠らないようにしましょう。
→補助の対象にならないリフォーム工事例
「補助金ありき」の業者に注意する
「補助金を使えばお得」とだけ説明する業者には注意が必要です。
必要性や効果をきちんと説明してくれるかを見極めましょう。
一般消費者の方は申請できません
事業者が申請を行います。
補助金利用の相談ができる事業者(住宅省エネ支援事業者)は、こちらより探すことができます。
補助金を活用して、賢く快適な暮らしを実現しよう
補助金と自費負担のバランスを考える
補助金はあくまで費用の一部をサポートする制度にすぎません。
本当に必要な工事を実現するには、適切な自己投資も欠かせません。予算と得られる効果のバランスを総合的に見極める姿勢が重要です。
断熱化で家計にも健康にもやさしい住まいへ
冷暖房コストの削減だけでなく、温度差による体調不良やヒートショックの予防にもつながります。
住まいの断熱化は、家計と健康の両面から効果が期待できます。
迷ったら専門家に相談するのが近道
補助金制度は年度ごとに内容が見直されるため、要件や申請方法が年々複雑になりがちです。
自身で情報を調べるだけでは見落としや誤解が生じやすく、結果として申請の機会を逃してしまうこともあります。
だからこそ、最新制度の動向や実際の申請手続きに詳しい専門家に早めに相談することが大切です。
リフォーム補助金を使いこなす5つのポイント
⒈ 2025年度は窓やサッシのリフォームに対する国の補助金が充実している
⒉ 先進的窓リノベ事業では、最大200万円の補助が受けられる可能性がある
⒊ 断熱リフォームは光熱費の節約・快適性の向上・資産価値のアップに直結する
⒋ 補助金活用には、事前準備と信頼できる事業者選びが重要
⒌ 制度の終了前に早めの行動を。迷ったら専門家に相談を!
国の支援を活用すれば、断熱リフォームは費用を抑えて始めることができます。
省エネ・快適性・健康・家計と、多方面に効果がある窓のリフォーム。
この機会に補助金制度をうまく使って、賢く理想の住まいを手に入れましょう。
2025年度のこのチャンスを、ぜひ逃さずに活用してみてください。