屋根を直すならカバー工法と葺き替えはどっちが得策?プロが判断基準を徹底解説
屋根の劣化が気になり始めたとき、「できるだけ費用は抑えたい」「でも失敗はしたくない」そう考える方は少なくありません。
屋根工事には代表的な方法として「カバー工法」と「葺き替え工事」がありますが、この2つは向いている条件がはっきり分かれます。
この記事では、
- 結局どっちを選ぶべきか
- どういう家ならカバー工法でOKか
- 失敗しやすい判断ポイント
を、屋根工事の実務目線で分かりやすく解説します。
あなたの家はどっち?【3分判断】
【スタート】
屋根の劣化が気になる
↓
① 雨漏りは発生していますか?
├─ YES →【葺き替え工事が有力】
│ (下地まで確認・補修できる)
└─ NO
↓
② 屋根下地(野地板)の劣化はありますか?
├─ YES / 不明 →【点検が必要】
│ 劣化あり → 葺き替え
│ 問題なし → 次へ
└─ NO
↓
③ 現在の屋根は瓦屋根ですか?
├─ YES →【原則 葺き替え推奨】
│ (重量増・耐震性低下のリスク)
└─ NO(スレート・金属など)
↓
④ 費用・工期を抑えたいですか?
├─ YES →【カバー工法が適している】
└─ NO
↓
⑤ 今後30年以上、安心して住みたいですか?
├─ YES →【葺き替え工事が安心】
└─ NO →【カバー工法も選択肢】
※この判断はあくまで一般的な目安です。
実際には、屋根下地(野地板)の状態や劣化状況によって結論が変わることもあります。
正確な判断には、現地での点検が欠かせません。
カバー工法が向いているケース
- 雨漏りが起きていない
- 屋根下地(野地板)の劣化が少ない
- スレート・金属屋根などの軽量屋根
- 費用・工期をできるだけ抑えたい
- 築年数20年前後までが目安
葺き替え工事が向いているケース
- 雨漏りが発生している(原因が不明含む)
- 野地板の腐食・たわみが疑われる
- 瓦屋根・重量屋根
- 耐震性を重視したい
- 今後30年以上安心して住みたい
迷った場合の結論
屋根裏や点検で「野地板の状態」を確認し、下地が健全ならカバー工法/不安があれば葺き替えが最も失敗しにくい判断です。
屋根カバー工法とは?【基礎知識】
屋根カバー工法とは既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねる工法です。
- 解体・廃材処分が最小限
- 工期が短い
- 費用を抑えやすい
というメリットがあり、近年はスレート屋根を中心に多く採用されています。

施工の流れとしては、
- 棟板金など必要最低限の撤去
- 防水シート(ルーフィング)施工
- 新しい屋根材を重ね張り
という形で進み、屋根が二重構造になるため断熱性・遮音性が向上するケースもあります。
ただし、下地(野地板)は基本的にそのまま使うため、劣化が進んでいる屋根には不向きです。
葺き替え工事との違い【比較で理解】
カバー工法と葺き替えの主な違い
| 比較項目 | カバー工法 | 葺き替え工事 |
|---|---|---|
| 既存屋根 | 残す | 撤去する |
| 費用 | 抑えやすい | 高くなりやすい |
| 工期 | 短い | 長い |
| 下地確認 | 限定的 | すべて確認・補修可能 |
| 耐震性 | 重くなる場合あり | 軽量化できる |
| 将来性 | 次は葺き替え | 次も選択肢あり |
費用と工期重視ならカバー工法、安心感と将来性重視なら葺き替えという考え方が基本です。
カバー工法で注意すべき5つのポイント
① 下地(野地板)の状態
野地板が傷んでいる場合、上から被せても根本解決にならず数年で再トラブルになることがあります。
② 雨漏りの有無
雨漏りがある屋根は、原因を完全に特定・補修できる葺き替えが原則安全です。
③ 屋根の重量
特に瓦屋根へのカバー工法は、重量増による耐震性低下のリスクがあり、基本的に非推奨です。
④ 火災保険との関係
火災保険は「原状回復」が原則のため、カバー工法は保険対象外になるケースが多い点に注意が必要です。
⑤ 次回メンテナンス
カバー工法後は、葺き替えになるケースがほとんどです。
将来費用も含めて考えることが重要です。

屋根カバー工法の費用相場【㎡換算で解説】
一般的な戸建て(延床30坪/屋根60〜70㎡)の場合、
- 屋根カバー工法:80万〜150万円前後
- 葺き替え工事:120万〜200万円前後
が目安となります。
費用に差が出る主な要因は、
- 屋根材の種類
- 屋根形状(切妻・寄棟・勾配)
- 下地補修の有無
- 足場・役物の量
見積もり時には「下地補修が必要になった場合の条件」が書かれているか、必ず確認しましょう。
アスベスト屋根でもカバー工法はできる?
2004年以前のスレート屋根には、アスベストが含まれている可能性があります。
カバー工法は、
- 既存屋根を撤去しない
- 飛散リスクを抑えられる
という点で、アスベスト屋根と相性の良い工法です。
ただし「築年数だけで断定はできない」または「部分撤去が必要なケースもある」ため、実績のある業者での確認が必須です。
よくある失敗例(実際に多いケース)
・下地確認をせずカバー → 数年後に雨漏り再発
・「保険が使える」と言われたが適用外だった
・見積もりに下地条件がなく追加請求された
・安さだけで業者を選び施工不良
→ 工法選びより業者選びのほうが失敗原因になることも多いです。
まとめ|失敗しない屋根工事の考え方
✓ カバー工法は条件が合えば非常にコスパが高い
✓ 下地・雨漏り・重量の確認が最重要
✓ 不安がある場合は葺き替えが安全
✓ 見積もりは「条件付き項目」まで必ず確認
最終判断は、図面や築年数ではなく“実物の状態”で行うことが大切です。
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