心とお金の課題を解決する4つの要素とは〜その1〜

心とお金を結びつけて考え、家計の問題や課題を解決する。

これが私のご提供したいファイナンシャルカウンセリングです。


ファイナンシャルカウンセラーとして独立して以来、どうすれば相談してくださる方々の悩みを解決できるか、ずっと考えてきました。

私ができる最善の関わりをすることで、悩みから開放される人を増やしたい

そんな想いを持ち続けてきました。



そしてようやく、私なりの「カウンセリングのスキーム(体系)」が見つかってきました。

従来のような、家計のやりくりだけに目を向けたファイナンシャルプランニングとも、心の問題だけに目を向けたメンタルカウンセリングとも違います。

家計と心を総合的に整え、自分らしい人生を歩んでいただく「未来づくりの時間」に近いかもしれません。



このスキームは、4つの要素から成り立っています。ひとつひとつご説明していきます。


・合理的考え方(トレードオフ思考)

何かを選ぶとき、何かを手放す。その考え方がトレードオフです。

例えば、マイホームがほしいな、と思ったとします。理想の豪邸を手に入れるために、家族との時間を犠牲にし、睡眠時間を削ってでも働いてお金を貯めるのか、それとも、家族と過ごす時間を大切にしながらコツコツお金を貯め、豪邸ではなくそこそこのランクの家を手に入れるのか。

このように、何を手に入れ、それと引き換えに何を手放すのかを考えるのがトレードオフです。


家計の世界では「節約」という言葉がよく使われますが、節約とトレードオフは違います。節約はがまんすることですが、トレードオフはがまんではなく、叶えたい未来を選ぶことです。

1万円を複利5%で貯金したとしましょう。その1万円は、30年で40倍に増えます。しかし、1万円を貯金せずに使ってしまったら、30年後の40倍を手に入れることはできません。


どちらを選ぶのが良い悪いではなく、自分の人生を豊かにするのはどちらなのか、ということです。今1万円を使ってほしいものを買ったほうが、自分の人生が豊かになるのなら、胸を張って1万円を使えば良いと思います。そこに罪悪感を感じることはありません。



人間、がまんしすぎると、必ずリバウンドを起こします。貯金するほうがいいと分かっていてもなかなか続かないのは、お金を使うのをがまんして貯金する、という発想があるからです。


以前の私がそうでした。がまんして節約するのが苦しくて仕方ありませんでした。でも、トレードオフの考え方を知ってから、目の前がぱっと明るくなりました。本当に、草原のように視界が開けたのです。


アバンダンスフィールドのホームページには、草原の写真がありますが、実はここから来ているのです。



・カウンセリング

トレードオフの考え方をすれば、がまんの苦しみから解放されるのですが、根本的な悩み解決に至らないこともよくあります。そんなときは、その人の「背景」に目を向ける必要があります。つまり「心」です。


どんなに収入があってもお金を貯められない、浪費を繰り返す、という場合は、その人の家計のやりくりに問題があるのではなく、家族関係や人間関係に問題があることがよくあります。自信のなさを埋めるために自己投資に大きなお金を使ったり、家族との関係を壊したくないために借金を重ねる、といったことです。


また、どんな金銭感覚を持って育ってきたのか、どのようなお金の価値観を持っているのかも、お金の使い方に大きな影響を与えます。そこを紐解いていくことで、悩みの根本解決につながることがあります。



私のところには、お金を使うことに罪悪感を持っている方がよく相談に来られます。家族で旅行に行くために貯めたお金を、気持ち良く使うことができないために、せっかくの旅行を楽しめない、家族と豊かな時間を過ごすことができない、といったケースです。


こんなときは、お金の使い方ではなく、その人の心理面や、まわりの人たちとの関係を見つめ直すカウンセリングが必要です。そこに焦点を当てることで、悩みの根本原因を解消し、穏やかな心の状態を取り戻すことができます。



いま抱えている悩みによって、先のことを考えられない場合は、カウンセリングが有効なのです。もし、心の深いところに原因がありそうだと思ったら、プロの心理セラピストをご紹介しています。


ですが、カウンセリングで悩みがなくなったとしても、それですべてが解決するわけではありません。なぜなら、自分らしい豊かな人生を築くためには、なりたい自分に近づく必要があるからです。そうした状態に導いていくのが、コーチングです。(続く)

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