心とお金の課題を解決する4つの要素とは〜その2〜

本記事は ~その1~ の続きになります。


③コーチング

カウンセリングでは、家計の問題を引き起こしている「心の原因」を突き止め、それを払しょくするサポートをしています。いわば、マイナスの状態をゼロに戻す、というイメージです。


一方、コーチングは、ゼロの状態から、さらにプラスの状態へと引き上げていきます。先の未来を描き、自分らしい理想の人生をプランニングしていただく。そんなイメージです。



山に登るとき、私たちは山頂をめざします。山頂がどこか分かっているから、どの道から登るのが自分にとって一番よいのかを考えることができます。

コーチングは、それに似ています。まず、自分がたどり着きたい未来、ゴールを明確にするところから始めます。私の人生を変えてくれたファイナンシャルプランナーが、私に「どんな暮らしがしたいですか?」と質問してくれたように、どんなお金の使い方をしたいのかではなく、どんな人生を送りたいのかをお聞きしていきます


コーチングの時間は、とてもポジティブです。自分の中にある「真に望んでいる人生」が浮き彫りになってくるので、ああ、そうか、私は本当はこうなりたいんだ、こう生きたいんだ、ということに気づいていただけます。

自らの気づきにもとづいて、自分らしい人生をプランニングするので、ご本人とって、とても納得感があります。だから「決めたことを実行しよう!」という意欲がわいてきます。



コーチングの思考が身につくと、自分の生き方をコントロールできるようになります。そして、ゴールに行き着くスピードが速まります

だから私は、カウンセリングで悩みを払しょくしたあとは、コーチングを行い、理想のゴールにたどり着くお手伝いをしています。




⑤脳傾向診断

心や思考をつかさどっているのは、脳です。その脳に傾向があることをご存知でしょうか?脳傾向診断は、脳科学をもとにした「対人関係や感情の傾向」を明らかにするものです。この診断を使うと、自分がどんな考え方をする人間なのか、客観的に知ることができます。


私は、相談者の悩みをおうかがいする前に、脳傾向診断をさせていただくようにしています。ご自身の脳の傾向を知っておくと、理想のゴールにたどり着くスピードが速まるからです。

もちろん、無理にすすめたりはしません。診断結果を知りたくない方には、あえてお伝えしません。


しかし、人とのコミュニケーションには、とても役立つと思います。

脳傾向診断は、4つある脳の傾向のうち、自分はどれが強いのかを教えてくれます

シンプルな152の質問に答えると、診断結果が出てきます。



例えば「温情的で調和性」という傾向が強い方は、自分を貫くよりも、人に合わせることを好みます。

こうした方には、合理的に接するより、寄り添うような接し方をしたほうが、お相手にストレスを与えずにすみます。


ちなみに私は、4つの傾向をバランス良く持っています。一見、良さそうですが、どの傾向もほどほどにある、ということは、どこかの傾向が強く出過ぎないよう、自制しているということにもなります。

あまりにも自制が行きすぎてしまうと、心のバランスを崩す危険性があります。



このように、脳の傾向を知っておくと、自分には何が向いていて、何が向いていないのか、分かるのです

私は、この診断結果をもとに、相談者の方々へのアプローチを少しずつ変えています。その方の脳の傾向に合わせた関わり方のほうが、お互いにスムースだからです。



この診断を知る前は、私の主観で相談者の方に関わっていました。お相手が何を重視し、どんな考え方をするのか分からなかったため、どの方にも同じような関わり方しかできませんでした。


でも、この診断を知ってからというもの、お相手に合わせた関わり方のバリエーションが増えました。

相談者が自分の理想像を見いだし、そこに向かって歩いていくのをサポートしたい。それを実現するツールとして、私は脳傾向診断を活用しています。

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